純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~
何とかなると思っていた。
けれど……。
激高した木本は、私をあっという間に捕まえて首に手を伸ばしてくる。
もはや、冷静さを失ってしまった木本に、何を言っても無駄なようだ。
“男の力を甘くみるな”
その時、桐生さんのあの言葉が頭をよぎった。
「――安永。どこだ? 返事しろ!」
そんな声が遠くで聞こえる。
けれど、木本の手は、私の首を締め上げはじめる。
「や、めて」
何でこんな……。
こんな死に方ごめんだ。
私は、ドレスを作ってもらって結婚するんだ。
こんなところで死ねるか!
夢中になって力を入れてくる木本。
私は最後の力を振り絞って、木本の股間を蹴り上げた。
「痛ぇ!」