純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~

その後、警察に事情聴取を求められた。
桐生さんの隣で、一つ一つを思い出していく。

時々顔をしかめる度に、彼が心配そうに顔を覗き込んでくれて……。


「それで、どうしたんです?」

「蹴りました」

「どこを?」

「――えっと……あそこを」

「マジか?」


唖然と私を見つめる桐生さん。


「すいません……」

「いえいえ、勇ましい方ですね。でも、自己防衛の手段としては、正しかったのではないでしょうか。こうして、一大事に至らなかったのですから」


クスクス笑いながらもそう言う刑事に、「すいません」ともう一度言う。


「彼がいてくれてよかったですね」


その言葉に、眉間にしわを寄せる彼。


桐生さんが殴ったことも、きちんと話したけれど、「正当防衛でしょう」ということで帰された。

木本はしばらく取り調べらしい。



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