純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~
その後、シャワーを借りた。
洗面所の鏡に自分の姿を映した時、その悲惨さに思わず目を伏せてしまった。
そこには、くっきりと残った指の跡。
よく助かった。そんな言葉が出てしまいそうなほど酷い。
今日、一日の出来事を洗い流すように、隅々まで体を洗う。
やっぱり首が痛い。
そして、捕まれた手首にも手形がくっきり浮き出ている。
シャワーを出ると、彼のジャージが置かれていた。
それを見た瞬間、ポロッと涙が零れていく。やっと現実に戻ってこれた気がして。
溢れる涙は、もう自分ではコントロールできなかった。
ひとしきり声をあげずに泣いてリビングに戻った時、桐生さんはソファーに座って、視線を宙に舞わせていた。