純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~
走って、走って……途中の大通りで捉まえたタクシーに飛び乗って。
その中で、彼に電話をかける。あんまり慌てすぎて、上手く番号を表示できない。
落ち着け、私。
5コールした後、そこから聞こえてきた彼の声。
「はい」
「桐生さん、今、どこですか?」
「は? 安永か。教会だけど、何かあったのか?」
「えぇ、ありました。今から行きますから」
「はっ……なんで……」
「なんでも!」
彼が電話の向こうで何か言った気がしたけど、それでブチッと電話を切った。
ムカつく。
私のために、仕事を辞めるなんて。
実にムカつく!