純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~

「だけど、ここに来てから気になるヤツができて。

バカみたいに真直ぐで、突っ走っては失敗して。それでも前に進み続けるヤツにいつの間にか心動かされたというか……。

結婚にだって純粋すぎるほどの憧れを持って、そんなのバカだと思ってたけど、そうでもないんじゃないかって。そいつを見ていたらそう思った。

いつか、そいつとここで誓えたらと思ってた。永遠を」


「桐生さん?」


「だけど、俺はそいつを守れなかった。
肝心な時に、俺は何もできなかった。俺に、何を言う資格もない。
そういう、ことだ」


クルッと振り返った彼は、私を一瞬見つめた後、静かに教会を出て行った。



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