純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~

「純悪女、口が開いてる」

きっと彼がいたら、そう言っただろう。
唖然としすぎて、動くことすらできなかった。

私……。


それから数日。
桐生さんのそんな驚くべき告白に、もうすっかり木本の恐怖は忘れ去っていた。


「お前の事が好きだから……」そんな風に言われたこともあった。
だけど、どこかでそんなの冗談に違いないって思うようなところもあって。

だって、あいつは私を罵ってばかりだし。
あの男、ポーカーフェイスすぎるし!



「北川さん、私……」


また来てくれた北川さんにそんな話をすると、なぜか笑い転げている。


「梓はどうなのよ。
桐生君と一緒のあなたって、すごい自然体でいいと思うけどね。
歩君と一緒の時より、ずっとリラックスしているっていうか」


それは、桐生さんをそういう風に意識していなかったからで。



< 273 / 311 >

この作品をシェア

pagetop