純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~
ここに梓がいたら……。
そんな風に何度思ったか。
アイツが情熱を傾けて仕事に取り組む姿を見れば、きっと誰だって自然にそうなるのではないかと。
だから、彼女の申し出は飛び上がるほどうれしかったはずだ。
――支配人としては。
だけど、できれば自分のものだけにしておきたいなんて邪な考えを抱いていた俺。
他の男の前に彼女を立たせたら……なんて不安になるのは、ここまで来る道のりが長かったのと、あの事件のせいだ。
けれど彼女は、「桐生さんがいるから大丈夫だもん」なんて平然とした口調で言い放った。
そして、「守ってくれるんでしょ?」と。
彼女の純粋すぎる想いを、俺は受け止めることにした。
だけど、その前に……。
男として……。