純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~
「なんだ、セックスしたくなったのか?」
「はぁ? 違うもん」
「それなら独りで……」
「もー、徹のバカ!」
照れ隠しにいい加減なことを言ってみせると、アイツは電話を切りやがった。
待て? 今、なんて?
出張からの帰りは、予想より遅くなった。
駅から電話をかけて、教会に梓を呼んだ。
「なんで?」と不思議がるアイツに、今度は俺から電話を切った。
一番前列に座って、彼女を待つ。
バタバタと足音が……。
もっと上品に歩けないのか? まったく。
ギーっとドアが開いて、アイツがゆっくり近づいてくる。
「桐生さん? えっとお帰りなさい?」
「あぁ、ただいま」
首を傾けて俺の顔を覗き込むアイツの前に立ちあがると、小さい彼女は俺を見上げる。
その上目遣いは反則だ。