純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~

「安永、デートキャンセルしたのか?」

「えぇ、まぁ……」

「飯、行くか」

「ご飯? 行きます!」


桐生さんにそんな風に誘われたのは、初めてだった。


「女の子誘うところじゃないですよねー」

「お前、女だったのか。それはスマン」


ムーッ! いちいちムカつく。
ちっともオシャレじゃないその居酒屋は、オヤジだらけだった。

だけど……。



「なに、これ。美味しい」

「だろ?」


見た目はごくありふれた焼き鳥だったのに、思わず声が出た。
だって、こんなにおいしい焼き鳥、初めてだもん。


「ここは、素材にこだわりがあって、全国からいいものだけど取り寄せている。地味な店だけど、裏ではすごい努力があるんだ」




< 45 / 311 >

この作品をシェア

pagetop