純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~
「安永がお客様に使いました言葉が、適切ではございませんでした。
しかし、その内容につきましては、私も同意いたします。私どもではお受けいたしかねます」
桐生さん?
思わず彼を見上げると、真直ぐに二人を見下ろす目がいつも以上に鋭い。
「はぁ? こっちはちゃんと金を払うんだ。お前らはこっちの要望通り動けばいいだろ」
激怒して立ち上がる彼と対照的に、ひどく冷静に見える桐生さん。
「失礼ながら、お金の問題ではございません。
教会は神聖な場所です。命を粗末に扱う方には入っていただきたくありません」
彼がお客様にこんなに強い言葉を吐くなんて、今までに見たことがない。
相当怒っているのだろう。
「子供になにか罪があるのですか?
とっととお帰り下さい。あっ、申し訳ありません、私までも……」
相手よりずっと背の高い桐生さんが、見下ろすように睨みつける。