Sexual Secret
背中に壁を感じると、先生は少し笑った。




「美優がさ、こうやって迫られると上目遣いで言うんだよ。『やめて』って」



美優っていうのは、今先生が書いてる小説の主人公の女の人だ。




ああ、やっぱり。



今のこれも先生の資料。




「その先がな、どうもイメージ湧かなくって」




そう言って先生は、また少し笑った。



先生の笑顔は、今の私には不敵な笑みにしか見えない。




先生がまた距離を詰めて、私は必然的に「やめて」と、言ってしまうんだ。
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