Sexual Secret
その瞬間、頭の中が真っ白になって何も考えられなくなった。




振り返ると、そこにもう先生はいない。



追いかけようとも思った。




でも、追いかけたところで私には何もできない。



ただ謝ることしか。




「ちょっといいかな」



急に編集部長に声をかけられて驚いた。





「何があったは聞かないけど、彼は君以外の担当を希望している。他の仕事が決まるまで、とりあえず会社に出勤すること」



「はい……すみませんでした」





謝ることしかできない。




お前に謝られるのはもう懲り懲りだったんだ、先生のその言葉を急に思いだした。

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