最期の手紙
途中の廊下で
私は彼にこう告げた。


『病院、出よう。今すぐ…
私、必要なもの持ってくるから
あなたも準備してきて』


彼は静かに言った。


「わかった…」


彼がさっき
看護師に向けていた
牙のようなものは
そこにはもうなかった。
< 102 / 278 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop