待ち合わせのバス停で。
『…梨花?なに寝てんだよ、帰ろ?今日遊ぶ約束しただろ?』
『…』
『梨花?』
話しかけても反応しないあいつの頬を触る。
『ツ…!』
なんだよこれ…。
冷たい…。
『梨花…?梨花!?梨花っ!?』
そうだ…あの時、あいつは…梨花は死んだんだ。
俺はやっと認めたくなかった事実を認めた。
「梨花…」
その場にしゃがみこんだ。
「桜!大丈夫か?」
「梨花は…梨花は死んだんだな」
「…あぁ」
梨花…。