移り気な男とワケあり少女の×××!

家令だった父親を先月亡くしてから、いきなり家令を継いだキイラはまだ若干24歳だ。
彼の若さはやる気と使命感になって、キイラを奮い起たせていた。

「メイベル、もういい。下がれ。
今日は暇を与える。体を休ませなさい。」
「は、はい…」
「フリード様、すぐに新しい小間使いを連れてきます。ご年配のね。」

キイラの言葉を聞いたフリードはがっくりと項垂れた。
メイベルは逃げるようにして部屋から出ていく。

「フリード様。使用人との恋愛など叶うはずありません。
もっとよく考えて、将来結婚する方とお付き合いしてください。」
「って言っても、婚約者はいるじゃないか。」
「では、坊ちゃまの女たちは遊びだと?」
「断じて違う!」

フリードは怒ったように身を乗り出した。
キイラは冷たい視線をフリードに浴びせる。

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