移り気な男とワケあり少女の×××!
流石のフリードもしゅん、として素直に謝った。
「すまない、キイラ。」
「いえ。」
キイラは場の雰囲気を入れ換えるために、あえて明るい声で切り出した。
「そういえば、新しい庭師が来ることになりました。」
「庭師か。」
「はい。とても見目麗しい青年でしたよ。」
でも、とキイラは眉を寄せる。
あの冷たすぎる瞳はキイラを恐怖させた。
あれは一介の庭師には見えなかった。
しかし、リューアンは国王からの紹介であり、それを断るわけにはいかずに承諾したのだ。
フリードは立場上、命を狙われることも少なくはない。
新しい庭師のリューアンを入れることは、苦渋の決断だった。