移り気な男とワケあり少女の×××!

「ここです!」

連れてこられたのは、街から少し外れたところにある、素敵な家だった。
こじんまりとしているが手入れされた植物が幻想的な外観をつくりだしていた。
メイベルの趣味はガーデニング。
興奮したメイベルは色とりどりの花をうっとりしながら見つめていた。

「中へどうぞ。」
「うわあ…!」

家の中は木製の調度品が可愛らしく並べてあった。
メイベルはこの部屋を気に入ったようだった。

「あの、名前はなんと言うか聞いてもいいですか?」

少女が遠慮がちにそう言うのを聞いて、自己紹介がまだだったのを思い出した。

「わたしはメイベル·フロウン。あなたは?」
「あ、私はアーシェ·プリズナーです。」

アーシェはにっこり笑うと、メイベルに椅子をすすめた。
メイベルは軽く会釈して椅子に座る。

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