紅梅サドン
「雪子さあ、秋ジイに『一度は愛した人を悪く言うのは駄目です!』ーー、

なあんて説教しといて、一度は愛する旦那だった“ラガーマンの太もも”に自分は何したんだよお!

ていうか、元旦那は大丈夫だった訳?

まあこないだ見た限りは、太ももピンピンしてたけど。」


雪子はすでに酔っ払ったルノーに、可哀想なくらい下手くそな“ウインク”をして見せた。


「だから『筋肉なら大丈夫!』って言ったでしょっ?

あははは!!。」



ーーあははは!!では無いーー。


雪子も完全に出来上がっている。

ビールやワインの空き瓶がゴロゴロと転がっている。


呂律も回らなくなって来た雪子は、急に何故かその場で立ち上がった。


「あぎざあん、二時半が過ぎましたあ。

青山の教会って、場所、どこだか分かりますかああ?。」


「ええ!?多分あそこだと思うけどーーー、雪子さん、何考えてんの?。」

嫌な予感がする。

今までを思い出すと雪子が急に思い立つ事は大抵、あまり楽しい事では無い気がする。




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