アイ・ラブ・おデブ【完結】
「熊野さん…本当にご無沙汰してます
あの時は熊野さん達の活躍のお陰で助かりました
ありがとうございました」

四人でカウンターに並んで座っているため、一番遠い席にいる小夜は声を大きめに答えた

「そうなのよね~
熊ちゃんこう見えても敏腕探偵なのよね~
でも…どうして仕事が来ないのかしらね?
年中ピーピーしてるんだから!」

「ちょっと~勘弁してくださいっす~
リームさんはいつも辛口なんすから~」

二人のやり取りで場の空気が和んだが、稲本の鋭い視線には翳りが見えない

手元のグラスと隣の遥を交互に睨み、だんまりを決め込んでいる

…ひょえ~!あたしならすぐに自白しちゃうかも…
刑事さん!ごめんなさい!
あたしが殺りました~!
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