アイ・ラブ・おデブ【完結】
色々と疑問があり、由美子を追いかけて問いただしてみたいが、あの調子では答えないだろう

何か企んで連れてきたのに違いない

…ふぅ~…いったい何が起こるの?
取り合えず…ジムで泳ぐんじゃなさそうね

訳も分からぬまま、髪型もメイクも施された鏡の中で、戸惑いの表情をした

「それでは、次の場所にご案内致します」

ご丁寧な美容院の若い子に連れられてきたのは、50㍍程離れたブランドショップだった

…ここ?
まさか、美容院のトイレが壊れてここで借りるんじゃないよね…
誰か違う人と間違ってないかい?お嬢さん…

心の中で茶髪の美容師に話しかけていると、恭しく出迎えたショップ店員と言葉を交わした

「平野様をお連れ致しました」

…あぁ…間違いじゃないのね…
えっと…えっと…何を…
もう、思い浮かばない…

初めて踏み入れた未開拓の地は静かで良い匂いがした

自分の姿を思い出さなければ、きっと優雅な気分になれるのだろう
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