アイ・ラブ・おデブ【完結】
俯いた小夜のすぐ傍に来て遥は強く抱き寄せた

「小夜…いいんだよ…
僕の前では強がらないで…
小夜がお祖母さんに会えないのは…
何か理由があるんだね?」

コクリと頷いた

「……」

「いいよ…無理に話さなくても…
僕が一緒に行こうか?
お祖母さんに会いに…」

…遥さんと…一緒に…
この温かい手に守られていたら大丈夫?
ババ様に会うことが出来る?
逃げずに向かい合うことが出来る?

でもそれじゃあ昔の弱い自分と何ら変わってない
いつも周りのみんなに守られていた自分と…
大人になったのはただ年を重ねただけ?
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