アイ・ラブ・おデブ【完結】
「さあ!お父さんのお許しも戴いた…
着替えておいで…
少し二人でデートをしようか!
外で待っているよ」

ニカッと眩しい笑顔で小夜を促した

普段着に着替えて外に出ると、見慣れた黄色い車の横で母と楽しそうに話をしている

…遥さん車でここまで来てくれたんだ…
もうお母さんと打ち解けてあんなに楽しそう…

近づくと遥の腕をバシバシと叩き、キャピキャピと話す母の声が聞こえてきた

「まあまあ!そうなの!
嬉しいわ~
ハルくん東京から車で来たの!
あら…小夜、支度できた?
お夕飯は腕に縒りをかけて待っているわね
気を付けて行ってらっしゃい!」

…ハルくんって…ずいぶん仲良くなったのね…
お母さん…スゴ技!…人見知りしないのかな?

どんな会話をするとこの短時間でそんなに親しげになれるのか…
母の底抜けの明るさが羨ましく思えてくる
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