大好きなアナタと、気になるアイツ【番外編更新中】
「志水、ちょっと来て。」
朝礼が終わって営業部に戻ってきた由香里に、本部長の鈴木が声をかけた。
就業前や休憩時間は彼女と砕けた口調で話をする鈴木だが、元来几帳面な性格の彼は仕事中となればしっかりと態度を改める。
だからこそ、彼女は鈴木に呼び出される心当たりがなかった。
通常、営業本部長が営業サポートに何が指示を出すことは、まずあり得ない。
本部長に呼ばれるなんて…なにか大きなミスをしてしまっただろうか?
由香里は内心ビクビクしながら鈴木のデスクへと向う。
しかし予想に反してデスクにはニコニコ笑う鈴木がいた。
「鈴木本部長?」
「さ、由香里ちゃん行くよ。」
「……え?」
鈴木は椅子から立ち上がると、立ち尽くす由香里を促して歩き出す。
慌てて鈴木の後を追う。
なんとなくいやな予感がする。
由香里は今朝の鈴木との会話を思い出していた。
廊下に出て前を颯爽と歩く鈴木に恐る恐る尋ねる。
「まさか、社長室とか言わないですよね…本部長。」
「今朝、一緒に行こうねって言ったでしょ?」
目的の部屋に到着した鈴木はくるりと振り返り、そして由香里に向ってにっこりとほほ笑んだ。
どこか裏がある、というか寧ろ『裏』しかない…。
鈴木の完璧な黒い微笑みに由香里は先ほどのいやな予感が確信へと
変わっていく。
「……挨拶ですよね?」
「そう、挨拶。」
絶対嘘だとわかっているのに、拒否権のない『平社員』の由香里は鈴木
『本部長』の後について社長室へと入って行くのだった。
朝礼が終わって営業部に戻ってきた由香里に、本部長の鈴木が声をかけた。
就業前や休憩時間は彼女と砕けた口調で話をする鈴木だが、元来几帳面な性格の彼は仕事中となればしっかりと態度を改める。
だからこそ、彼女は鈴木に呼び出される心当たりがなかった。
通常、営業本部長が営業サポートに何が指示を出すことは、まずあり得ない。
本部長に呼ばれるなんて…なにか大きなミスをしてしまっただろうか?
由香里は内心ビクビクしながら鈴木のデスクへと向う。
しかし予想に反してデスクにはニコニコ笑う鈴木がいた。
「鈴木本部長?」
「さ、由香里ちゃん行くよ。」
「……え?」
鈴木は椅子から立ち上がると、立ち尽くす由香里を促して歩き出す。
慌てて鈴木の後を追う。
なんとなくいやな予感がする。
由香里は今朝の鈴木との会話を思い出していた。
廊下に出て前を颯爽と歩く鈴木に恐る恐る尋ねる。
「まさか、社長室とか言わないですよね…本部長。」
「今朝、一緒に行こうねって言ったでしょ?」
目的の部屋に到着した鈴木はくるりと振り返り、そして由香里に向ってにっこりとほほ笑んだ。
どこか裏がある、というか寧ろ『裏』しかない…。
鈴木の完璧な黒い微笑みに由香里は先ほどのいやな予感が確信へと
変わっていく。
「……挨拶ですよね?」
「そう、挨拶。」
絶対嘘だとわかっているのに、拒否権のない『平社員』の由香里は鈴木
『本部長』の後について社長室へと入って行くのだった。