花とキミ*秋・冬
尋翔さんは、
私の答えを分かってるんだ。
「それまでに、俺も頑張るし‥
だけど、これだけは覚えておいて。」
いつの間にか、家の前に着いていて。
尋翔さんは、私の目を見て言った。
その言葉に、
また胸がトクンと音をたてた。
「じゃあね‥花菜ちゃん。」
今度は、あの爽やかな笑顔を見せて
尋翔さんは帰っていった。
‥―――――――――――
‥―――――――――
「はぁ‥」
私は、昨日尋翔さんに言われた言葉を
思い出していた。
『俺なら、花菜ちゃんを泣かせない。
本気だから‥‥覚悟しといて。』
そんなことを言われて、
ドキドキしない訳が無い。