花とキミ*秋・冬




教室につくと、雷哉くんらしき人が
机に顔を伏せていた。

「あれ、あいつしかいないの?」

璃菜が言うと、バッと顔を上げた雷哉くん。

「あー!!璃菜ちゃん!
会いに行こうと思ってたのに、璃菜ちゃんから
会いに来てくれるなんてー
俺、嬉しいんだけど!!!」

「はいはい。分かったから‥海谷は??」

「ん?空哉?
んーっとね、あのーそれが‥」

雷哉くんが、璃菜の横にいた私を見て、
申し訳なさそうに小声で言った。

「さっき、女の子に捕まっちゃって、
どっか‥行っちゃった。」

「そっか‥」

「でも、すぐ戻ってくるよ!大丈夫!」

「ありがと‥あ、雷哉くん甘い物好き?」

「俺?割と好きだよー?」

「じゃあ、これ。」

甘い方のブラウニーを雷哉くんに渡した。





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