執着王子と聖なる姫
それに気付いた愛斗は、ふぅっと大きく息を吐いて立ち上がり、パシッとレベッカのお尻を叩いて冷蔵庫の前へとしゃがみ込んだ。

「他にねーの?」
「残念ながら」
「買って来いよ。もうすぐセナが来る」
「人使いの荒い男め」
「うっせー。さっさと行け。財布そこ」

財布の在処を顎で指す愛斗に肩を竦め、レベッカはちゅっとメーシーの頬にキスをした。

「またね、MEIJI」
「さっさと行け」

再びパシッとお尻を叩かれ、レベッカは「ベッ!」と舌を出して扉を押し開いた。
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