COLORS~Clear~
霧島クンに言われて、私はもう一度。
お茶を点て始める。

先週、教えられた通り。
手順も、手際も。
より、気を配りながら…。

そんな私を。
さっきとは違う真剣な眼差しで、みつめる霧島クン。

その視線に少し緊張を覚えながらも、お茶を点て終え。

差し出したお茶を、霧島クンが口に運んだ瞬間。


「──────」


霧島クンの表情が、明らかに変わった。
何かを、確信したような。
そんな表情に。


“…なに?”


その表情に。
私は内心、動揺する。

お茶から。
彼は、何を確信したのか…。

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