COLORS~Clear~
そのお茶は。
今までいただいたお茶の中で、群を抜いて美味しかった。

花嫁修業に、と、私も茶道を習っていたけど。
あんなお茶は、今までいただいたことがなくて。

そんな家元の子と知り合いだなんて、沙奈も我が妹ながら。


―侮れない


思った。

そんな名家の子が点てるお茶。


「私なんかに、点ててもらっていいの?」


もちろん、飲んでみたいけど。
躊躇いもあった。

今はまだ、高校生とはいえ。
こんな簡単に。
しかも、自宅でなんて。
そうそう点ててなんてもらえない人なはず。

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