甘い誓いのくちづけを
理人さんに連れられて着いたのは、市街地から離れた小さな店だった。


木で造られた看板には大きく【木漏れ日亭】と書かれ、その上には可愛らしい書体で【こもれびてい】と添えられている。


ロッジのような造りになっている建物と、周囲が木々に囲まれている事もあって、まるで隠れ家みたい。


「素敵なお店」


外観を目にして自然とそう零すと、理人さんがフワリと微笑んだ。


駐車場に車を停めた理人さんに促されて降りると、あたしの歩幅に合わせて歩いてくれた彼が木造のドアを開けた。


カランカランと鳴った鐘の音に耳を奪われた時、ドアに掛けられた【CLOSE】のプレートが視界に入ったけど…


「入って」


理人さんの柔らかい笑みによって、それは頭の中から綺麗さっぱり消えてしまった。


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