甘い誓いのくちづけを
内装も外観を裏切らないインテリアで、カウンターテーブルを始め、テーブルも椅子も全て木で造られた物で統一されていた。


ただ、予約をしてくれているはずなのに店内はシーンと静まり返っていて、店員の姿すら見当たらない。


不思議に思って理人さんを見上げると、彼は微苦笑を零した。


「困った事に、ここのオーナーは放浪癖があるんだ。瑠花ちゃんと待ち合わせる前にも、ちゃんと連絡しておいたんだけど……。ちょっと待ってね」


困ったように言いながらもどこか嬉しそうに見える理人さんは、ため息混じりに携帯を操作して耳に当てた。


その直後…


「……ひゃっ!」


店内に着信音が鳴り響き、突然の事に驚いて肩をビクリと強張らせてしまった。


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