甘い誓いのくちづけを
いつの間にか壁に押し付けられていたあたしの体と、あたしを覆うように立っている理人さんの体がピッタリとくっ付いている。
僅かな隙間すら無くすようにあたしを押さえ付ける彼の瞳には、肉食獣の本能にも似た光が宿っている気がした。
咄嗟に視線を逸らそうとすると、理人さんがそれを許さないとでも言うようにあたしの顎を掴んだ。
「……覚えておいて」
逃げ場を失くして、彼を見つめる事しか出来ない。
「俺はね……瑠花が思ってる程、紳士じゃない」
秀麗な顔には、僅かに焦燥が混じっている。
「瑠花の言葉一つで簡単に理性を崩す、ただの男なんだよ」
低い声音で話しながら悩ましげな表情を見せた理人さんに、さっきのキスで熱を帯びていた体の芯がゾクリと疼いた。
僅かな隙間すら無くすようにあたしを押さえ付ける彼の瞳には、肉食獣の本能にも似た光が宿っている気がした。
咄嗟に視線を逸らそうとすると、理人さんがそれを許さないとでも言うようにあたしの顎を掴んだ。
「……覚えておいて」
逃げ場を失くして、彼を見つめる事しか出来ない。
「俺はね……瑠花が思ってる程、紳士じゃない」
秀麗な顔には、僅かに焦燥が混じっている。
「瑠花の言葉一つで簡単に理性を崩す、ただの男なんだよ」
低い声音で話しながら悩ましげな表情を見せた理人さんに、さっきのキスで熱を帯びていた体の芯がゾクリと疼いた。