甘い誓いのくちづけを
程なくしてエレベーターのドアが開き、あたしは理人さんに支えられるようにして部屋の前に辿り着いた。


その間も体の芯がゾクゾクと疼いているのは、きっと激しいキスのせい。


部屋の中に入ってすぐに理人さんに抱き寄せられ、彼はその一瞬の間に手探りで電気を点けた。


「瑠花」


腕の中に閉じ込められたまま俯いていると、顎を掴まれて顔を上げさせられた。


その瞬間、視線が絡み合った。


危うい程の情欲を孕んだ瞳で見下ろされて、体の奥からどんどん熱が込み上げて来る。


「好きだよ、瑠花」


告白された時と同じ台詞に、胸の奥がキュンと鳴く。


その直後、吸い込まれそうな程に秀麗な顔がゆっくりと近付いて来て、唇がそっと重なった。


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