金持ち女VS貧乏男
ひらがなだらけの汚れた履歴書を見ていた店長はなにやら怪しげな表情だ。

『江口さん…○○高校卒業とありますが―』


店長の言葉を、さえぎるように俺は喋りまくった。

『はい!○○高校を主席で卒業したのち、某有名株式会社に就職しましたが、自分には器の小さい会社だったため、2ヶ月で退職そして―――』


その後も永遠と嘘の経歴を、でっち上げる事10分。

『―――で、コンビニ業が自分にあってると思い以来3年間コンビニ店員をしています!使って下さい!お願いします!』

と深々頭を下げた。

店長は少しあっけにとられた様子で男をみていた…
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