金持ち女VS貧乏男
『じゃぁお願いしますかね』

よし!やりぃ~。

『ありがとうございます!一生懸命頑張ります』

俺は一応もう一度頭を下げといた。

まぁ元気もいいし、経験者でもある事だし、やってくれるだろう。


店長は最初、この男を断ろうと思っていた。
なぜなら履歴書の経歴が嘘なのがバレバレだからだ。


しかし、ここまで熱く語られると、男の仕事に対する情熱だけは伝わってくる。
その情熱に負けて採用したのだ。


『じゃぁ明日から頼むよ江口さん!』


しかし店長は、のちに、この男を採用した事を後悔する。


この時はまだ知るすべもなかった。
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