今さらなのよ!
「なっ・・・なんだと。」
「おや?それだけ人を操ることもできるおまえが知らないとな。
彼女はおまえをとても愛しているのだよ。
そんな女が犯罪者に犯されて、愛する人に見られ、知らない間に愛する人を自分が殺めた・・・と気がつけばどうなると思う?」
「かすみちゃんが・・・そんなに俺を・・・。」
「色男はここで死ぬのがふさわしい。」
「ふふふふ・・・そうか。あははははそんなに惚れられてうれしいな。」
「何を笑ってるんだ!」
「なぁ、あんたさっき俺のことを人を操ることもできると言ったな。
実験してやろうと思ってな。
さぁ、欲情するがいい。そして男を欲しろ。
宇宙へ飛び立って、命をかけて戦う男たちのもとへと向かうのだ。
あいつらはおまえを待ちわびているぞ。ふふふ・・・。」
「な、でまかせばかりを並べおって・・・。はっ・・・あっああああ!」
松橋は留まっていることすらできずに、どこかへ走り去っていった。
そして、もう隆祐の前に現れることはなかった。