キスなんてさせない(短編)
―数分後

健太が戻って来た。

「ねえ、お母さんと何の話してたの?」

あたしは、気になって健太に聞いてみた。

「内緒」

健太は、ニカっと笑ってそう言った。

「えー。教えてよ」

「さあ、おばさんに聞いて見たら?」

「お母さんは、教えてくれないよ」

「じゃあ、知らない」

「ケチ」

あたしは、頬を膨らましてスネた。

「それより、おばさん助かってよかったな」

「うん。健太、ありがとね」

「おう。じゃあ、帰るか」

「うん」

健太と帰った。

―数分後

家に着いた。

「じゃあーな。くれぐれも気をつけてな」

「うん、バイバイ」

健太は、帰って行った。

あたしは、あの時健太が居てよかった。

健太が教えてくれないから言わないけど……

本当によかった。
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