千尋くん、千尋くん







しばらくしてから、ようやく吐き気がおさまって立ち上がったあたしを襲ったのは、立ちくらみ。




ぼわーっと目の前が暗くなって、グラリと身体が揺れる。




頭も痛い。





自分の身体を、自分の足で支えられない。






そのまま床にペタリと崩れ落ちた。




だけど、今のお母さんには頼っちゃいけない。




自分の力で、部屋まで戻らなきゃ。






そう思いながら、必死に這いつくばるように部屋を目指した。







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