死への救急搬送2
室長は私から目を逸らさずに言います。

「当然検討してみて裁判にする可能性はありますよ」





私はきっぱりと室長に告げました。

「いいですよ。やりましょう」

「徹底的に戦いましょう」





室長が目を私から逸らしました。

そしてうつむき黙って何かを考えているようでした。



私が怯むと考えていたのに、まさか徹底的に戦うなどと言ってくるとは思わなかったのかもしれません。
< 25 / 167 >

この作品をシェア

pagetop