逆ハーモデル〜美少女×4人のイケメン!?〜
「・・・んぐっ・・・!」
羽美は目を見開いた。
私は羽美を落ち着かせて、手を放した。
「シーッ・・・!
うるさい・・・!」
私は唇に人差し指をあてて、ハスハスした声で喋る。
羽美は少しうろたえてから、ごめんと謝った。
「・・・」
「・・・で?」
テン、テン、テン・・・と沈黙が流れ、
私はたった一文字で沈黙を破るという技を使った。
「んー・・・。
席チェンをどうしたらスムーズにいくかと・・・」
羽美は手を顎に添えて考えるそぶりを見せる。
・・・わかる、その気持ち。
うん、出来ることなら、
出来ることならば私も旬の隣に座りたい・・・なんて。
そんな風に考える私達は中学生みたいなんじゃないか・・・。
でも、好きだし、
そうしたいから、
隣に座りたい、
それだけで今は嬉しくなるから・・・。
私はうーん、と思考回路を全力でまわす。
・・・いくら考えても、ある一つの案しか浮かばないな・・・。
「旬か修か要路が席を外すのを待つしかないんじゃないかなー・・・」
私はボソボソ呟いた。
例えば、もし旬が席を外したら羽美が旬の席に座って、修の隣になってしまえばいいし。
旬が席に戻って来たら羽美の席であった所が空いているから必然的に私の隣になる。
・・・あとあの手もあったな。
「あと・・・、
カードゲームかなんかをチーム戦でやって・・・。
チーム分けを装って隣に行くという手もある・・・。うん。」
これは私が中学生の頃、
友達の恋を応援するため、校外学習で遣った手だ。
私が顔を上げれば、
満面の笑みを浮かべた羽美。
わあ、目が輝いている・・・。
キラっとしたビーズでもはいってるんじゃないの?
「・・・美里さすがぁ。
じゃあまずはそのトランプかなんかの手で行こう・・・!」
羽美はカツカツと自分の席に戻ろうと歩き出した。