逆ハーモデル〜美少女×4人のイケメン!?〜
「美里、怖いのかい?」
私が握りしめていたものから声がした。
柔らかな、優しい、温かい声。
そうだ・・・。
無意識だったけど私の左隣は要路。
今私が握りしめているのは要路のパーカー。
そんな風に冷静に頭では考えているけど身体は冷静ではいられなくて。
私は要路の問い掛けに静かに頷く。
「そうか・・・。
大丈夫大丈夫。
ほら、クッションでも握りしめていなよ。
俺の方に寄り掛かっていてもいいから。」
要路は私にクッションを投げるように渡すと、頭を優しく撫でる。
梳かすように、
頭の上から下までを優しく。
なんだか幼稚園の頃を思い出すようで。
安心する。
ふーっ・・・はーっ・・・
私は取り合えず落ち着きを取り戻す。
私はクッションを膝とお腹で抱えて、
脛のあたりで両手を結び合わせる。
私はクッションから顔を少し覗かせてテレビの青白い光を見る。
所謂、好奇心という奴で。
怖い、絶対怖い。
けど何か見たい。
よくわからない、絶対怖いのに見たい。
私は目の前の次にくる映像にビクビクする。
話は序盤だからまだ大丈夫、大丈夫。
中盤に来たら絶対に耳を塞いで目も閉じる、閉じるぞー・・・。
――――――
『きゃぁぁぁああっ』
そんなテレビから飛び出た女の人の悲鳴とともに、
画面いっぱいに写される金髪の女性の血だらけの姿。
「・・・!!」
・・・やっ・・・!
私はすぐにクッションに顔を埋めた。
怖すぎて、声が出なかった。
私の下の辺りで修や羽美は楽しそうに、
おお、とか、こえー、とか、やばーい
とか余裕な声がして。
む、り・・・。
泣きそう・・・。
18にもなってこんなことで泣きそうになるなんて。
情けなさ過ぎる。
でも、やっぱり怖すぎて左隣の要路にもしがみつく。
すると要路は私の頭を押さえ込むように私を閉じ込めた。
・・・優しい。
あったかい。
目に被さっているのはきっと要路の腕。
耳にあたっているのはきっと要路の胸板。
要路の心臓の音がよく聞こえる。
・・・多分、通常よりも少し速いリズムで刻まれている。