逆ハーモデル〜美少女×4人のイケメン!?〜
「木崎と沢田の部屋かー?」
ドアの向こうからそんな声が聞こえた。
「やべ、田無の声じゃね?」
郁斗が小声で皆に視線を泳がす。
田無とは、メイク科の先生のことだ。
やばい・・・!
私達は軽く雑な円になって目をあわせる。
以心伝心。
うん、
そんな風に頷く。
そして一気に私達はそれぞれに散った。
隠れろ・・・!
私はソファーを隔てて、
すぐ向こう側にあるベッドに滑り込むように飛び込んだ。
「・・・木崎ー沢田ー」
ガチャリ、そんな扉を開ける音がして心臓の音が速くなる。
私は身を硬くする。
そしてギュッと閉じていた目をあけたとき。
私は悲鳴がでそうになった。
私は咄嗟に口を手で抑える。
や、ばい。
なんで、なんで・・・?
痛い、痛い・・・!
心臓の早鐘する音が・・・、
心にガンガン響いて、
痛い・・・!
目の前には・・・、旬がいるんだ。
かなりの至近距離で。
離れたら、ベッドから落ちる。
近づいたら、ぶつかっちゃう。
どう、しよう。
先生早く出てって・・・!
心臓が壊れる・・・!
自分の音で壊れる・・・!
旬は先生の声がした方を睨んでいる。
私はできるかぎり、心臓の拍動を抑え、
口を覆っていた手を外した。
私は少し視線を旬の腕あたりに向けた。
そしてまた視線を少し高くしたら。
・・・旬が私の方をじーっと見ていた。
バクン、心臓のポンプが破壊された気がした。
私もその視線から目が離せられなくなった。
また、だ。
吸い込まれる・・・。
私がいなくなっちゃうんじゃないか、って思うくらい・・・。
旬に入り込んじゃうんじゃないかって。
黒い、黒い、漆黒の瞳。
旬は眉を潜めて切なげな表情。
そうしたら、なんだかその顔が近づいて。
予想、出来た。
次にくる動作。
心臓はやくなりっぱなし。
バクンバクンバクンバクン・・・。
そして私の唇に柔らかい感触。
私はゆっくり目を閉じた。
ほら、ね。
キス、やっぱりされた。