逆ハーモデル〜美少女×4人のイケメン!?〜




あ・・・




熱い・・・。




頭が、沸騰する。





ううん、沸点に達した、って感じじゃない。





融点・・・かな。





頭が溶けていく・・・融解される。




頭の芯が一回一回さけられていくような感覚。





ボーッとする。





今なら・・・わかる。





恋愛小説とかでいう、“甘いキス"という奴が。





キスなんてただの唇と唇をくっつける動作でしょ?




甘いとか、



しょっぱいとか、



おいしいとか、




まずいとか、




あるわけないじゃん、って思ってた。





けどわかる。




その意味が。





相手の体温の甘さが伝わるの。





私は好きって感情を持っているから、こんなにも幸せな気分なのかなぁ・・・?





旬はどんな気持ちなんだろう・・・?




何がしたくてやってるのかな・・・?




また、“したくなったから"とか言うの・・・?





そうだったら・・・悲しいな・・・。





けど、今はそんなの考えたくない。





この、唇にある感触と体温と空気を・・・



ずっと感じてたいの。





唇に全神経が注がれているような・・・。





そんな気持ち。




好き、好きだよ。





気持ち、届いちゃったりするかな・・・?





ていうかなんで私は告白していないんだろう。





告白、しない理由は・・・ない?





・・・いや、あるか。





旬と今の関係を崩したくない・・・、とか。色々。





でもこんな風にキスしてくれる・・・。





期待、しちゃうよ・・・。




期待して、裏切られて、傷付きたくないよ。





だから、やっぱり告白する勇気なんて、




今の私には搾り出せない。





「ちゃんと寝とけよー」




そんな先生の声がして、ガチャリと扉が閉まる音がした。




私はその音で冷静な自分が帰ってきた。





旬もゆっくりと、唇を離す。




そして旬は名残惜しそうな雰囲気をかもしだした。




また目線と目線が絡む。





トロンとした、潤んだ瞳。





ああ、綺麗。





これ以上みてたら・・・私が消えちゃう。





私はそんな気がして布団をはいで体を起こした。
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