逆ハーモデル〜美少女×4人のイケメン!?〜
鏡の前に立って、考えた。
ベッドに居る時も考えていたけど。
また、考えてみる。
何なんだろう、あのキスは。
あのキスの意味、何なんだろう。
嬉しかったのは確かだ。
あの、唇を合わせている時は・・・何も考えられなかった。
深いわけじゃないの、
けど、全てはまり込んで、抜け出せない感覚だった。
けど、もしあれが旬にとって何の意味もないものだったら、
私は苦しい。
一人で気分が上がって、恥ずかしい。
そう考えたら胸がズキズキと痛んだ。
しばらく鏡を見つめて考える。
だけど鏡に映るのはどんどん眉がへの字になっていく自分の顔。
暗い、顔だな・・・。
笑顔、つくらなきゃ。
モデル、目指してるんだから。
私は口をぐむぐむと動かして、表情筋をほぐした。
そして両頬を自分の両手でバチンと音がなるくらいに叩いて、
私はトイレを後にした。
・・・んだけど、
タイミングを間違えた。
「「あ」」
私がトイレを出た瞬間、
男子トイレから今1番会いたいけど会いたくない人が出てきたのだ。
まさかの、鉢合わせ。
しばらく二人ともそこでフリーズしてしまった。
ヤバい、ヤバい・・・。
最悪最悪最悪・・・!
何か、何か喋らなきゃ・・・!
「お、はよう・・・」
私は小さく言った。
旬の靴ばかりを見て。
あ、旬の靴可愛い、なんて。
目なんて、合わせられるはずがない。
あの、瞳に・・・全てをもっていかれちゃうから。
「・・・はよ」
旬からもそんな声がした。
そこでまたフリーズ。
ああ、どうしよう。
こういう時どうしよう。
私が頭を捻らせていると、
「あのさ・・・」
旬がボソボソと開口した。