逆ハーモデル〜美少女×4人のイケメン!?〜




座ってから気付いた、重大な事件。




「・・・」




「・・・」





旬がまさかの隣だ。




う、嘘だ。




何で私補助席座った・・・!




今からでも席を変えたい。




でもなぁ・・・。




「おい、そこ席たつな!



あぶねぇだろ!」




先生の目が厳しい・・・。




ネイル科の先生なんだけど、そんな風に絶対に見えない風貌。




体育教師みたいな、



毎日ジャージ、



髪を切るなら角刈り、




肌は真っ黒。




人は見た目じゃない、というのがお手本みたいな先生だ。




ああ、早くバスから降りたい。




飛行機の中ではあんなに隣がよかったのに・・・。




今は隣が嫌なんて。




私は一つため息を吐き出した。





「はぁ・・・」




あー、なんだか気持ち悪くなってきた。




下ばっかり向いているからだ、きっと。





「美里ー、どうしたぁ?



気持ち悪い?」




隣からの聞き慣れた声。




私がテキトーに返事をしようとした瞬間、急に私の顔に手が伸びてきた。




肌に、触れられる感覚・・・。




そして優しい力で首の向きが変えさせられる。




「・・・!」




そして、コチン・・・そんな風に音がした。





「熱はねぇ、な?」




目の前にフワリと揺れる茶髪。





郁斗が超至近距離・・・だ。




え、あ、え・・・?





一瞬脳がまわらなかった。




そして数秒してから気付く。




郁斗が、いきなりおでこをぶつけてきた。




きっと体調を把握するため。




けど、けど・・・!




「きゃーーッ!」




「郁斗くんがーッ!」




「え、もしかして郁斗くんの好きな人って美里さん!?」





「え、おま、見てたらわかんだろ。」




「それなら遊ばれたコが捨てられたのもわかるわー。」





バス内がざわつきはじめた。




何でこんなことで注目されなきゃならないわけ・・・?




何か泣きそう。




隣には旬だっているし。




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