逆ハーモデル〜美少女×4人のイケメン!?〜
「・・・やめろ。」
私は何かの力にグイと腕を引かれた感覚に襲われた。
私の、1番印象的な、忘れられない声と共に。
私は引かれた方に視線を転じた。
・・・ドックン、
そんな風な音が私の身体全体に響き渡ったような気がした。
・・・旬・・・だ。
助けて・・・くれた・・・?
どうしよう、
熱い、身体全体が熱い・・・。
ジワジワ熱が帯びていく。
ほっぺた全体赤い・・・!
掴まれたところなんてとろけていくんじゃないかと思うくらいに・・・、 熱い。
バックンバックンという心臓の一回一回動作が大きい拍動。
その動きに心臓が痛くなる。
どうしよう、どうしよう、どうしよう・・・。
私、期待する・・・。
期待しちゃうよ・・・。
旬の気持ちを期待しちゃうよ・・・。
そんなの、勘違いである確率の方が高いだろう。
けど、
こんな優しくされたら・・・
私が助けて欲しい時に助けてくれて・・・。
本当にドラマの中みたいな話で・・・。
どんどん旬から抜けられなくなる。
好き。
その二文字しか、心の中に浮かび上がらない。
「旬さんっ・・・!」
「ここでヒーロー登場的な?」
「郁斗くんと旬さん・・・、選べませんな!」
「うーん、どっちもオイシイ!」
「美里さんはどっちを選ぶのでしょーか・・・!」
更にうるさくなる車内に私は気付いた。
私は旬ばっかり見ていた目の向きを変えて、車内全体を見た。
・・・すごい見られてる・・・。
皆好奇心旺盛な子供みたいにキラキラしている瞳で。
すると左から舌打ちが聞こえた。
私はついそちらを見た。
郁斗だ。
するといきなりガタッと立ち上がった。
え、何急に・・・。
「おい谷崎!走行中は立ち上が「てめぇら一旦黙ってくんね?」
先生の言葉を遮って郁斗は大声を車内に轟かせた。