逆ハーモデル〜美少女×4人のイケメン!?〜
・・・え?
急な出来事に私はただ目を見張ることしかできなかった。
唖然とした。
驚いた。
ううん、正しくは怖じけづく感じだ。
こんな、郁斗見たことなかったから。
こんなに大声上げて、怒ったような郁斗、見たことなかったから。
私は生唾をゴクンと飲み込んだ。
「人の恋愛に口だししてんじゃねーよ。
俺は美里が好きだ。
これは真面目に。
んで、なんか文句あっかよ?」
・・・。
私は口をつぐむしかなかった。
私は視線を下に向ける。
郁斗を見るなんてできない。
・・・不覚にも、ドキッと心臓が跳ねてしまったから。
辺りはシーンと静まりかえる。
郁斗はそれを見届けたのか、
はあ、と一つため息をついてガタンと大きな音をたてて席に座った。
それからは何も喋らない空間がずっと続いた。
いや、喋れない。
そしてバスがゆっくりと停車した。
「お、おーい。
つ、ついたぞー・・・!
ぜ、全員後ろの列から降りろー・・・!」
到着したというのに、この雰囲気に先生まで焦っているようだ。
噛みすぎ。
先生はもしかしたら純情過ぎる人なのかもしれない。
私は1番最初にバスから降車した。
それに続いて郁斗や旬も降りてくる。
・・・、二人と目が合わせられない。
あんな郁斗を見たら・・・。
一回真剣な告白を受けて、真面目に私を想っていることはわかっていた。
なのに何でこんな動揺してるんだろう・・・。
新しい郁斗の表情を見たから?
あんな怒った郁斗を見たから?
旬は旬で私を助けてくれて・・・。
私は期待する気持ちが突っ走って。
さっきのトイレの前で喋った事も気になって・・・。
何て言おうとしたんだろう、って。
私はこの短時間で起きたことに頭を抱えた。
もう何が何だか分からない。
一旦整理しよう、整理・・・。
そう思って深呼吸したら後ろから思い切り肩を叩かれた。
「・・・!」
私はその衝撃に前のめりに倒れそうになる。
なんとかバランスを保って転びそうになったのは回避したけど。