逆ハーモデル〜美少女×4人のイケメン!?〜
誰・・・?
そう後ろを向くと羽美の姿が。
ニコニコと口角を吊り上げている。
そして急に私に抱き着いてきた。
んん!?
頭の中を片付けている時にそんな事をされたものだから、
また頭の中が散らかった。
「ちょ、羽美?
一旦離れようか。」
私は羽美をググ、と押して羽美から離れた。
そして羽美は口を開く。
「さっきの何!?
ヤバいじゃんヤバいじゃんヤバいじゃん・・・!!」
羽美は足をバタバタさせる。
羽美は興奮状態だ。
うん、ヤバいのは私が1番わかってる。
ヤバい気持ちは今なら誰にも負けない気がする。
何の自慢にもならないけれど。
「・・・郁斗、美里の事好きだったんだね・・・!」
羽美は私の肩を揺さぶってキャーっと女の子の悲鳴を上げた。
私がキャーと叫びたいよ。
「もう、郁斗もカッコイイじゃん?
あんな人前で・・・!
ドラマかっつーの!」
羽美の動く口は止まることを知らないようだ。
私は羽美にシーッと人差し指を口にあてた。
あ、ごめん、と羽美は軽く両手を合わせて辺りを見回した。
そして内緒話をするように私との距離を縮める。
「・・・で、結局どーなの?
郁斗か旬か。」
そう意味深な笑みを浮かべる羽美。
その瞬間、どっちの顔も同時に頭に浮かんだ。
「・・・旬。」
でも私はその事実を認めたくなくてそう言った。
夏からずーっと旬が好きで。
この気持ちはほんのさっきまで変わってなくて。
旬が助けてくれた時は好き、って気持ちが飛び散りそうで。
なのにさっきの郁斗の言動で乱されて・・・。
「何その間ー」
羽美は不機嫌そうな顔を浮かべた。
「好きなのは旬だもん。」
私はそう下を向いて呟くように言うと先生が大声を上げた。
「はい、各科、出席番号順に4列に並びなさい!」
私達はその声で話は一旦中断となってしまった。
先生の諸注意なんかも真剣に聞こうと思うのに、
気付けばさっきの出来事や旬と郁斗のそれぞれの表情がフラッシュバックされる。
その度に私は唸る。
そうしている内に先生達の話が終わってしまい、校舎内に足を進めた。