逆ハーモデル〜美少女×4人のイケメン!?〜
ふー・・・なんて私は息を吐き腰を上げた。
ありがとうございましたー、とニッコリモデルスマイルで挨拶をして部屋を出た。
「美里さん、先に行ってて。
電話が入りました。」
笹島さんはケータイ片手に指で指し示す。
「あ、はい。」
私は軽く頭を前に突き出す。
いや、外は寒いからここで待ってよーっと。
私は背中を壁に預けた。
するとガチャっと扉が開いた。
ん、と視線だけ動かす。
・・・私の目に飛び込んで来たのは・・・。
「旬・・・」
旬は私をじっと見つめた。
私も見つめ返す。
いつ見ても、あの黒い瞳は変わらず・・・。
私を吸い込もうとする。
「今時間あるか。
ちょっと話そうぜ。」
旬はそう無表情に近い表情で言った。
・・・何だろう。
「・・・うん」
私は無意識に頷いた。
それからすぐ近くの階段の踊場に連れられて私は旬と向かい合うようにして立つ。
「・・・」
私は旬の開口を待つ。
するとすぐに旬が口を開いた。
話って、何かする必要ってあったっけ。
世間話程度なのかな。
「・・・最近、忙しくなってんのか?」
低いトーンが私の内臓にドッシリ響く。
「うん。旬もだよね」
「ああ。俺は楽しいよ。」
「私も。すっごく楽しいんだ」
「マジですげぇことだよな。
やりたいことやれて、
色んな体験出来て。」
「うん、わかる!
モデルって画像ばっかかと思ってたけど、
映像の仕事もあってさ・・・」
「あー、CM出てたよな。
俺あのココア10本くらい買った。」
「え、ほんと!
ありがとう」
自然と会話は弾んだ。
それからもポンポンと会話が進む。
「今度ね、私またCMに出るの!
あとバラエティーの番組にも出させてもらったんだ。
あ、これまだ言っちゃダメ奴だから言わないでね。」
ふふ、と私は笑う。
すると旬も笑う。
眉が、下がっているんだけど。
・・・旬の笑顔が、なんだか寂しい感じで。
ズキン、なんだか私の心が痛んだ。
すると旬が息を吸う。
何を、言うのか。
私は生唾を飲み込む。