逆ハーモデル〜美少女×4人のイケメン!?〜
「お前・・・、最高・・・」
ギューッとさらに力をこめられた。
思わず息ができなくなりそうになる。
だけど私も旬の背中を探すみたいに腕をまわした。
私も力をこめた。
私は瞳を閉じた。
そして感じる。
耳に通る拍手と、
体感する旬の温もりと力強さ。
「・・・終わっちゃった・・・」
私は言った。
無意識に、声が震えた。
・・・ああ、泣いてる。
「・・・ああ」
旬はそう言ったまま抱きしめ続けてくれた。
なんだか、この空間が・・・私達だけのモノになったみたい。
不思議だ。
この宇宙には、私と旬しか残されていないみたいな・・・。
言いようもない、この空間。
そしてこの空間が私は好きだ。
「美里・・・好きだ。」
耳に掠れた声が触れた。
ドキ、
その声質と言葉に心臓が跳ねた。
「・・・うん、私も。
好き」
二度目の、
告白のような。
そのまま拍手が鳴り終わるのを聞いていた。
デザイナーコールがかかってるのに、
旬はまさかの無視をしていた。
もしかしていたら気づいていなかったのかもしれない。
高まり過ぎた感情に浸り過ぎて。
________
私達は舞台裏を出て普通に廊下を歩いていた。
ドレスのまま。
「お前、着替えなくていいのか」
「うん、なんか脱ぐのが惜しくて。」
私達は相当な視線を集めていたが。
すると前方から小走りで4人が駆け寄ってきた。
「・・・え。」
私と旬は立ち止まる。
「・・・なあ、修泣いてね・・・?」
「・・・うん、泣いてるね・・・。」
私達は驚いた。
遠目からでもわかるくらいに修はボロボロと泣いていたのだから。
私達の前にくると修は嗚咽混じりに何か喋りはじめた。
「もう、さー・・・。ヒッ、
なんかさ、もう・・・やべー・・・。
最近まじ涙腺緩いよ、俺ッ・・・ヒ・・・」
うんうん、私はなんだか修が可愛く見えて頷くしかなかった。
「泣くなよー、男の子でしょー?」
羽美が修の背中をさすってあげている。