逆ハーモデル〜美少女×4人のイケメン!?〜
メイク科はプールや海に行った時に適したメイクのレポート。
ネイル科はサンダルに映えるペディキュアのレポートだそうで。
「皆ほとんどレポート系じゃん。」
私はそう言って残りのアイスカフェオレを一気に啜る。
「んーまぁすぐ終わるよなぁ。
一日かかんねぇくらいだし。」
郁斗は両手を後頭部にくっつけてそう言う。
「羨ましい・・・!」
心の底からそんな声が飛び出した。
そこまで大変でもないのだけど、
ある一日やらないと、
後全ての日をやりたくなくなるような課題だからな・・・。
私は今日の分を一気に書いた。
そして皆が座るソファーにクッションを抱いて座り込む。
ふあーっと軽く伸びをした。
すると郁斗がピッタリと隣にくっついてくる。
「暑い」
私は郁斗の肩を突っぱねる。
「美里に触ってんじゃねーよ!」
反対側からは修がいつものように郁斗を引きはがそうと頑張っている。
「美里が迷惑しているんだ。
人を困らせる行為は感心しないな。」
要路も腕を組んで郁斗を睨んでいる。
「いいじゃねーか。」
ちゅ、
そんなリップ音をわざわざ響かせて私の頬に唇を軽くあてる郁斗。
「なっ・・・」
私は声をあげた。
まさにその次の瞬間であった。
―――――ビュッ・・・。
そんな何かが風を切る音が耳を微かに触った。
「うおっ」
郁斗が隣で目を見開いている。
郁斗は私と郁斗の間の、
後ろの壁を見ていた。
私もそこに視線を転がす。
「・・・!!」
言葉を失った。
・・・壁には、
デッサンする時に使うペンが画鋲のように刺さっていた。
これを使用する人と言えば・・・。
私達はここから少し離れた机で課題をこなしているであろう、
“あの人"を見た。
「旬・・・!」
郁斗が隣で青白い顔になっていくのがわかる。
木崎旬は、
ダーツをするようなフォームをとってとまっていた。
明らかにそれは私と郁斗の間を狙っている。
「・・・チッ・・・外したか。」
木崎旬は不機嫌にそう呟くと、
ペン立てから他のペンを取り出してまた作業を始めた。
・・・怖ー・・・。
明らかにこっち狙ってた!
ていうか郁斗を狙ってた!
さっきのペンが命中していたら郁斗はどうなっていたことか・・・。
私は振り向いて、後ろに刺さっているペンを抜こうとする。
「結構奥まで入り込んで・・・」
「え」
郁斗はさらに青ざめる。
私は力をこめて引き抜いた。
木崎旬は度が過ぎるけど、
何かと今日は皆が郁斗から私を守ってくれる・・・。
いや、今日だけじゃないかも・・・。
最近・・・うーん、二週間前くらいからか?
いつも要路と木崎旬は呆れて見ているような感じなのだが・・・。